着物を手に入れる
初めてのきものだと、最低限、何を買えばいいのか分かりませんよね。
最低限何が必要かを事前に把握し、リストをつくっておくと、
・それ以外のものを勧められたとき、お店の人と相談できる余地が生まれる(いいなりにならずにすむ)
・予算が立てられるから、トータルで費用の節約につながる
■祭りに参加する人の場合は?
ほとんどの場合、祭り主催者側や祭り愛好会側から、ゆかたやきものや半纏などの祭衣裳が貸与されますので、あれこれ考える必要はありません。祭衣裳が、その祭りでの「参加資格証」のようなものです。
着付けについても先輩やおかみさんなどから着付け方法を教えてもらえたり、着付けしてもらえますので、難しく考える必要はありません。
■祭り見物する人の場合は?
格式ある会席にお呼ばれされているとか、お茶席があるとか、祭り参加者のつきそいや関係者といった特殊なケースをのぞき、普段Tシャツにジーンズなどでお祭り見物に出かけるような感じの「普段着のきもの」でいいと思います。
夏祭りや花火大会なら、ゆかた。
時期になるとスーパーや百貨店、街の呉服屋さんなどで売っています。
最近は無印良品やユニクロなどでも売っていますので、まさにカジュアルウエアの感覚で買うことができます。
秋・冬・春なら、木綿、ウール、ポリエステルといった普段着の素材が、比較的安価で、お手入れも楽なので、おすすめです。お好みで、紬や銘仙などのアンティークきもので決めてみるのもいいかも。
リサイクルきものショップや、街の格式ばらない呉服屋さんなどで入手できます。最近は、百貨店でもカジュアルきものコーナーを設置している場合がありますので、のぞいてみるといいでしょう。呉服屋さんの雰囲気が苦手という場合は、インターネット通販やネットオークションで買うのもお手軽でしょう。その場合は、モニターと現物とでの色合いや風合いの違い・寸法などを買う前にしっかりと確認・覚悟しておきましょう。
たとえ自分のおこづかいでゆかたを買うといった場合でも、ご両親や親戚、お友達などに相談してみることをおすすめします。
母親がきものを着るひとだと、きもの屋さんに付き添ってもらって買うときのアドバイスをもらったり(重要!)、家のタンスに腰ひもなどの小物があってそれを使わせてもらえたり、着付けを教えてもらったり、ゆかたやきものそのものを譲ってもらえるというケースもあります。
■最低限必要な物は何か?
○女性用ゆかた | ゆかた、 帯、 腰ひも(2〜3本程度)、 履き物(下駄) お好みで、ゆかた用下着 |
○男性用ゆかた | ゆかた、 帯、 腰ひも、 履き物(下駄か雪駄) |
○女性用きもの | きもの、 帯(「半幅帯」だとお手軽でいい)、 長襦袢、 肌襦袢(きもの用下着)、 足袋、 腰ひも数本、 伊達締め 履き物(下駄、草履など) |
○男性用きもの | きもの、 帯、 長襦袢、 肌襦袢、 足袋、 腰ひも、 履き物 必要に応じて、羽織や袴。 |